2011/07/15

アニメ アイドルマスター 第2話感想

なんというか、これでいい。
アニメ版のスタッフは最良の選択をしているのではないかと自分には思われます。

1話でちょっと不安に思えたプロデユーサーの立ち位置も
いわゆる主人公キャラ、物語の主観を支配する立ち位置にいるわけではなく、
あくまでメイン、主観はアイドルたち女の子(二話ではメインの伊織)に置いて
話を構成している。
2話で伊織たちに、上から押し付ける形でなく、彼女たちに諭すように、答えに導いてあげる役割をプロデューサーが果たしている。
一歩引いた所から、アイドルたちに助言をしたり、見守る、ちょっと保護者的なポジションに立つのは、伊織たちロリトリオが相手になるからだけれど、実のところ、これがあずささんだったり千早だったりするとプロデユーサーとの関係も微妙に違ってくる。
この各アイドルキャラとプロデューサーとの微妙な関係の違いをプロデユーサー=主人公主観で、ハーレムギャルゲー的視点で見せられたら、かなり居心地が悪かったかもしれない。

アイドル主観、あるいはそれよりも引いた第三者的客観視点でアイドルたちとPの関係を描いているのは、正解だと思います、少なくとも自分的には。



あと、ゲーム未プレイの人がどう思うか気になるところではある。
イメージ的にアイドルものだから派手にステージで歌ったり踊ったりするのが、アイマスと思われているとしたら、今のアニメの、アイドルの日常、舞台裏を描いているだけの1,2話は、地味に思われてしまうかもしれない。

しかし、ゲームとくにXBOXの無印版は、2話みたいな日常的なコミュイベントとミニゲームのレッスンを重ねて、アイドルを育成、Pとの関係を高めて、オーディションで勝つとステージシーンがご褒美的に見ることが出来るというもので、シナリオ的に特別劇的な物語やイベントが用意されているわけではない。
ゲームの目的自体が、1年以内にトップアイドルになることで、出来なければ引退というもの。
そもそもシナリオ重視のゲームではないし、物語らしい物語があるわけでもない。
この駆け出しのアイドルたちと新米プロデユーサーが冴えない事務所で、トップアイドルを目指しながらうだうだと日常している感が、自分の中のアイマス世界のデフォルトのイメージそのものといっていい。
その上で、彼女たちが最終的には煌くステージで輝ける存在になるのを見守り、導き一緒に駆け上がっていくのがアイマスの醍醐味といってもいいかもしれない。

アニメ版ははそういう意味では、アイマスの一面をうまく切り取っていると言えるのではないかと思う。
返す返すアニメ版スタッフはアイマスという作品をよくよく考えて理解して作っているなあと感服する。

もちろんアニメ版が、新規層取り込みを主目的としゲームを離れたインパクト、派手さ重視の物語で行くなら、借金で事務所の危機とか、引退をかけたライバルとの死闘とかでもりあげる、そういう選択もあったかもしれないけれど、それはやっぱり、自分の好きなアイマスとはちょっと違う。

そう、だからこれでいい、これでいいのだ。

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