2012/11/12

メカ+美少女+日常=ガルパン・武装神姫 / これが現在のアニメの最先端。

先日ツイッターの方で、エヴァの劇場版放映で盛り上がるTLを横目に、冷やかしを込めてこんなことを、ポロっとつぶやきました。



割とその場の思いつきだったのだけれど、自分の中でこれがヒットして色々現在のアニメ状況を考えるに、真実をついているのではないかと思えて、色々考えてたら面白くなってきたので、ちょっとまとめておこうこうと思います。

初めにエヴァですが、Qの公開も間近に迫って、世間では盛り上がっていますが、正直自分の関心は低いです。
なぜなら自分にとってエヴァは「Air/まごころを、君に」で完結しているから。
「エヴァとか古い」と言ってしまうのは、そういう個人的な思いと世間とのズレからくる苛立ちみたいなもんです。まあそんなことはどうでもいいんですけど。

とはいえ、エヴァって開始が1995年でもう20年近く前。
当時のエヴァは、まあたしかにその時代のアニメの先端だったかもしれないけれど、その実態は、昭和から続くロボットアニメや、特撮を含めたオタク的文脈の総決算をやってみせた作品でもあったと思う。
言ってしまえばエヴァは実に昭和臭い作品なのだ。
なにそんな昭和臭いもんで盛り上がってんだよ!
今は平成、西暦で言えばゼロ年代も終わっちゃってるのよ?
今の時代の先端のアニメを見ようぜ!

ということで、私がいまオススメする、昭和生まれでも楽しめるアニメの最先端な作品は「武装神姫」と「ガールズ&パンツァー」です。

ガールズ&パンツァーと武装神姫
一見して、メカと美少女もの一種、何が新しいのか、と訝しむかも知れない 。
だがメカと美少女という二大要素は、アニメにおいて絶えず描き続けられてきたオタクに受ける鉄板要素であり、それ自体は古い・新しいという類のものではない。

ではなぜ、ガールズ&パンツァーと武装神姫が、先端であり、新しいのか。
 それは、この二作が、ゼロ年代のアニメを席巻した「日常」という要素を作品の重要な柱として据えているからにほかならない。
この二作品に関わっている島田フミカネ氏関連の作品で先に作られたストライクウィッチーズでも、キャラの日常シーンは数多く描かれていたが、敵がいて戦う目的があり、そこにドラマも物語もあった。
こういう作品をさして「日常系」とは言い難い 。
しかし武装神姫は、神姫たちとそのマスターの日常があくまでメインであり、戦闘は完全に添え物であり、敵も存在しなければバトルそのものに大きな目的はない。
ガルパンにおいて戦車で戦うことは、「戦車道」とし一種のスポーツ、部活動の延長として扱われている。
戦車という異物を放り込んではいるが、その体裁はいわゆる学園モノ、部活モノと一緒であり、大枠で言えば日常モノと言えなくもない。
少なくとも深刻な戦闘が存在する非日常に登場人物達は身を置いていない。

 メカと美少女の組み合わせた作品は、「メカ」を美少女に絡ませるための理由を成立させるためにどうしても戦闘、バトルを必要とし、その為の敵と物語を用意する必要があった。
しかしこの思い込みを捨て、メカを戦闘や戦争とは無縁のスポーツやホビーとして捉え、人々の日常の中に普通に存在するものとして扱い世界を構築し、その世界の日常を描いて見せているのが、ガルパンであり武装神姫なのだ 。

メカ+美少女+日常

メカと美少女、その昭和から続く鉄板要素にゼロ年代で獲得した「日常」という新しい要素がここに加わった。
それはゼロ年代を経て、アニメが切り開いた新しい地平であり、まさしく最先端なのではないだろうか。



武装神姫 公式ホームページ|TBSテレビ
http://www.tbs.co.jp/anime/busou/index-j.html

ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)|公式サイト
http://girls-und-panzer.jp/

B009L169VSガールズ&パンツァー (初回限定生産) 1 [Blu-ray]
バンダイビジュアル 2012-12-21by G-Tools



B009A5R356武装神姫 1 [Blu-ray]
ポニーキャニオン 2012-12-26by G-Tools


と、ここまで書いといてなんだけど、うる星や天地無用みたいなのってどうなんだろうなー
あれも、メカ+美少女+日常といえなくもないような、うーん。

0 件のコメント:

コメントを投稿